カリーのバッシュ|Curry 13と道具の物語

2022年NBAオールスターでボールを持つステフィン・カリー

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GEAR TRIBUTE / BASKETBALL / 017

2022年NBAオールスターでボールを持つステフィン・カリー
2022年の本人写真。写っているシューズをCurry 13として紹介するものではありません。Photo: Erik Drost / Wikimedia Commons / CC BY 2.0。Commons版はトリミング済み、掲載用に縮小。

STEPHEN CURRY

一足の靴に、
次の夢を。

父から受け取った背番号。小さな大学で磨いたシュート。そして、子どもたちに届ける一冊の絵本。カリーの道具をたどると、得点記録の向こう側にある物語が見えてくる。

ステフィン・カリー
バスケットボール/ガード
育った街:米国ノースカロライナ州シャーロット
出身校:シャーロット・クリスチャン → デイビッドソン大学
USA Basketball公式プロフィール
編集・確認日:2026年10月16日
カリーのバッシュを知りたい方へ

ここで紹介するのは、2015年の初代Curry Oneと、2026年2月発売のCurry 13。Under Armourは2025年11月にCurry Brandの分離方針を発表し、Curry 13を両者による最後のシグネチャーシューズとして案内しています。発売情報と本人の試合での着用は区別し、この記事では「現在の試合着用モデル」とは断定しません。

Curry 13の構造を見る / 契約の時系列を確認する

父の背中から、自分の一本へ。

父デルもNBAのシューターだったカリー。けれど、父の名前だけで道が開けたわけではありません。初代シューズの発表資料には、高校時代のひと夏を使ってシュートフォームを組み直した歩みが記されています。うまくなった自分を待つ前に、慣れた動きをいったん手放す。その積み重ねを想像すると、軽やかに見えるシュートにも違う重みが生まれます。[1]

大学が振り返ったドキュメンタリー上映会には、5歳のカリーに基礎を教えたコーチも参加していました。幼い日の練習と、大舞台のシュートは、別々の物語ではありません。見守った人たちが同じ場に集まれるほど、その間には長いつながりがあるのです。[2]

幼少期・高校時代

基礎を覚え、フォームを作り直す。

シャーロットで育ち、高校はシャーロット・クリスチャンへ。父の影響と日々の練習を背景に、自分の打ち方を磨いていきました。[1・2・3]

2008

デイビッドソンを全米ベスト8へ。

大学の仲間とNCAAトーナメントを勝ち進み、Elite Eightへ。小さな大学を舞台にした挑戦は、のちに映画『Stephen Curry: Underrated』でもたどられています。[2]

2015

物語を履く、Curry One。

初のシグネチャーシューズが登場。SC30の「30」は父が着けた番号にもつながります。靴にはプレーだけでなく、家族との関係も刻まれました。[1]

2019–2023

ゴルフを、次の世代の入り口に。

Callawayとの提携は2019年に始まり、2023年に複数年の延長を発表。若い人たちがゴルフに参加できる機会づくりも取り組みの一部です。[4]

2022

残していた約束を、卒業という形に。

NBA入りから13年後、学業を完了して社会学の学士号を取得。プレーオフの準備で5月の卒業式には出席できませんでしたが、大学はその達成を祝っています。[5]

2025–2026

ひとつの協業が、節目を迎える。

2025年11月にUnder ArmourがCurry Brandの分離方針を発表。2026年2月13日には、その協業の最終章としてCurry 13が発売されました。[6・7]

Curry 13は、どんなバッシュ?

バッシュを「有名選手の名前が入った靴」だけで見ると、肝心の作りを見落としてしまいます。Curry 13の公式説明で注目したいのは、支える・受け止める・止まるという足元の役割です。以下はメーカーの仕様説明を整理した図解で、編集部の実履きテストではありません。

01 / SUPPORT

SPLASHケージ

軽量EVA製の外側構造。足を包み、安定を支える設計として紹介されています。

02 / CUSHION

HOVR+

足裏のクッション部分。軽さと応答性を意図した素材構成です。

03 / TRACTION

UA Flowアウトソール

カットや停止、方向転換を支える接地面。実際の感触は床の状態や使い方によって変わります。

04 / STRUCTURE

3D成型シャーシ

シューズの構造を支える部分。外見だけでなく、中の支えも選ぶ視点になります。

出典:Under Armour、2026年2月13日発表。公式の実物写真・仕様を見る。商品写真の転載許可を確認できていないため、写真は公式ページでご覧ください。

初代の細部には、家族とチームがいた。

Curry Oneでは、父へとつながる番号30に加え、靴ひも先端にもチームを意識した言葉が使われていました。機能を確認したあとにこうした細部を見ると、シューズは少し親しい存在になります。色や名前の背景まで読めるのも、シグネチャーモデルの楽しさです。[1]

コートの外には、クラブと絵本。

GOLF / 確認できる提携

Callawayと、参加する機会を。

カリーとCallawayは、2019年からの提携を2023年に延長。ハワード大学のゴルフプログラム支援では、カリーの資金支援とCallawayの用具提供が結びつきました。クラブを持てる場所と機会を広げる、という道具の役割が見えてきます。

なお、この発表だけを根拠に、2026年の本人のバッグの中身や契約終了日を決めつけることはできません。

Callawayの公式発表を読む

BOOK / 本人の著書

I Have a Superpower

2022年9月刊行のカリーによる絵本。絵はGeneva Bowers。大きさや速さだけにとらわれず、自分の可能性に向き合う子どもたちへ届ける物語です。「本人の愛読書」ではなく、本人が著した本として紹介します。

ボールを手に取る前の子どもにも、物語なら届く。その入り口の広さに、コートの外で活動する意味を感じます。

出版社で表紙・書誌情報を見る

数字の向こうに、学び直す人。

4回NBA優勝
2023年1月の公式紹介時点
2回シーズンMVP
同発表時点
2022大学の学位を取得
社会学

実績出典:Callaway(2023)、Davidson(2022)。時点を限定した実績であり、最新シーズンの通算記録ではありません。

優勝やMVPの数字を並べたあとに、卒業の年を置いてみる。すると、成功したら学びを終える人ではないことが伝わってきます。大学の公式記事には、残っていた1学期分の課程を教員たちの力も借りて修了したことが記されています。人柄を想像だけで語るより、こうした行動の記録を大切にしたいと思います。[5]

道具と歩みから読む、10の魅力。

以下は本文の事実に基づく編集部の見立てです。本人の発言を再現したものではありません。

  1. 基礎まで戻れる。高校時代のフォーム作り直しは、完成を急がない姿勢を思わせます。
  2. 小さな場所から届く。デイビッドソンの挑戦は、舞台の大きさだけでは可能性を測れないと教えてくれます。
  3. 家族を細部に残す。番号30が、父と息子の歩みを靴の中でつなぎます。
  4. チームを言葉にする。初代シューズの意匠にも、仲間を意識するメッセージがあります。
  5. 道具の構造に目を向けられる。シリーズを知ることが、足元の機能を学ぶ入り口になります。
  6. 節目も物語になる。協業の始まりだけでなく、その変化も道具の歴史の一部です。
  7. 学業をやり遂げる。長い時間を経た卒業が、達成の形は一つではないと感じさせます。
  8. 別の競技にも扉を開く。ゴルフ支援は、自分の得意分野を超えた活動です。
  9. 本でも伝える。絵本という道具で、次の世代との接点を作っています。
  10. 一人の成功を、次の機会にする。用具や学びへの支援に、歩みを他の人へ渡す姿が見えます。

本人との関係を、時点で分ける。

確認済みの関係 / 公式発表ベース

Under Armour × Curry Brand

Curry Brandは2020年に始動。2025年11月13日に分離方針が公表され、Curry 13は2026年2月に協業最後のモデルとして発売されました。追加の靴・アパレルは2026年10月まで展開予定との発表です。「Under Armourとの長期契約がそのまま継続中」とは記載しません。[6][7]

Callaway

2019年に提携開始、2023年1月に複数年延長を発表。ここで確認できるのは、その発表内容までです。具体的な現行契約期限、現在使用する全クラブの型番は未確認です。[4]

編集部が選ぶ、物語の楽しみ方。

EDITOR’S PICKS / 本人契約・使用品一覧とは別

Curry 13を見比べるなら:まず公式写真で外側のケージと靴底を確認し、試着時は足幅・かかとの収まりを確かめてみてください。本人と同じ名前のモデルでも、自分の足との相性は別に考えたいポイントです。

贈り物として読むなら:『I Have a Superpower』は出版社が4〜7歳向けとして案内する英語絵本。言語や対象年齢を確認したうえで、子どもと一緒に読む一冊の候補になります。

上記は編集部の提案です。本人が読者への購入を推奨した商品一覧ではありません。本記事に広告・アフィリエイトリンクは含まれていません。

次に読む、もう一足の物語。

名前の入った靴は、その人の人生を読む入り口にもなります。家族とのつながりを刻む別のシグネチャーモデルも、続けてどうぞ。

レブロンのバッシュと、家族の物語を読む / Gear Tributeの記事一覧へ

出典・写真について

全出典の確認日:2026年10月16日。契約や製品情報は発表時点を併記しています。報道の推測、未確認の新契約、私生活の愛用品は補っていません。

  1. Under Armour:Curry One発表(2015年1月8日)
  2. Davidson:幼少期・大学時代と映画上映会(2023年4月25日)
  3. USA Basketball:Stephen Curryプロフィール
  4. Callaway:複数年の提携延長(2023年1月6日)
  5. Davidson:学位取得(2022年5月15日)
  6. Under Armour:Curry Brand分離方針(2025年11月13日)
  7. Under Armour:Curry 13発売(2026年2月13日)
  8. Penguin Random House:I Have a Superpower

写真:Erik Drost/Wikimedia Commons/CC BY 2.0。2022年2月20日、NBAオールスター。Commons掲載版はトリミング済み。掲載用に縮小。本人・撮影者による当サイトの推奨を意味しません。 写真の出典と加工履歴 / 撮影者の元写真 / 利用許諾(CC BY 2.0)。

コメント

“カリーのバッシュ|Curry 13と道具の物語” への1件のフィードバック

  1. […] カリーのバッシュとCurry 13の物語もどうぞ。同じバスケットボールでも、シューズの背景にある人生やブランドとの関係は異なります。 […]

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