
HANDS TELL A STORY
握る。投げる。また挑む。
ムーキー・ベッツ
Markus Lynn “Mookie” Betts
1992年10月7日、米テネシー州ナッシュビル生まれ。野球とボウリングの両方に取り組む選手。
MLB公式プロフィールムーキー・ベッツのバットを見るなら、打球が当たる先端だけでなく、手のひらが触れるグリップまで目を向けたい。Axeのハンドルには、一般的な丸いノブとは違う形がある。そしてその手は、ボウリング場では別の球を送り出してきた。
Axeバットの形と過去の使用情報、2017年のボウリング300点、道具からたどるベッツの歩みを整理。現在の使用モデルと過去の発表は区別して紹介します。
ナッシュビルの少年と、二つの競技
幼いベッツが野球をする場所をつくったのは母だった。MLBによる母への取材記事は、その出発点を伝えている。
もう一つ、家族のそばにあったのがボウリング。母ダイアナも大会に参加していた競技で、ベッツ自身はテネシーで高校時代から腕を磨いた。USBC掲載のPBA報告からも、野球の有名選手が突然始めた余興ではないことがわかる。
一人の選手を知るとき、勝った試合だけを並べると、その人がどんな時間を好きで過ごしてきたかが見えにくい。ベッツの場合、球場とボウリング場を行き来すると、道具の物語がぐっと身近になる。
- 1992ナッシュビルで生まれる野球とボウリングにつながる少年時代。
- 2011レッドソックスに指名されるドラフト5巡目からプロの道へ。
- 2014メジャーの舞台へ6月29日にデビュー。
- 2017PBAの大会で300点11月12日、リノの大会でパーフェクトゲーム。
- 2018ア・リーグMVPバットの物語にもつながる節目。
- 2019AxeのMB50モデル発表メーカーが本人の使用形状をもとにした市販モデルを紹介。
バットの物語は、手のひらから
Axeが2019年5月に発表した「MB50 MVP Custom Pro-Fit Maple」は、当時ベッツが試合で振っていたハンドルとバレルの形状を取り入れたモデルとして紹介されている。素材はメイプル。名前だけを冠した記念品とは異なり、形に注目すると本人とのつながりが見えてくる。
角度のある非対称のハンドル。写真を見るときは、手の下に来るノブの形を確かめたい。
バットの太い部分の輪郭もモデルの要素。長さや重さだけでは伝わらない違いがある。
メーカーのハンドル解説にもベッツの名前が掲載されている。ただし、メーカーが掲げる性能上の説明を、そのまま一人ひとりの効果の保証にはできない。現在の全試合で同じバットを使うという意味でもない。
憧れの選手が使った道具を知るのは楽しい。そこからもう一歩、自分の手で握ったらどう感じるかを考えてみる。道具への敬意は、名前の大きさだけで決めないところから始まる。
157、169。そのあとに、300。
2017年11月、PBAワールドシリーズ・オブ・ボウリング。ベッツのパーフェクトゲームの直前には、157点と169点のゲームがあった。快挙だけを切り取ると見えない、思い通りにならなかった時間も記録に残っている。
USBC掲載のPBA取材記事によると、最後のフレームでは観衆に緊張し、野球で使う呼吸法を思い出したという。別の競技で得た経験が、その場で役立った。道具は違っても、自分を整える工夫まで切り離されるわけではない。
大会の予選40ゲームの平均は205.6。300点という一度の到達点と、長い時間を通して残した平均は別の数字だ。彼がそこで目指していたのは、各レーン条件で平均200に届くことだった。2017年11月14日のPBA報告を読む。
野球の肩書きがあっても、レーンの上では毎投の結果と向き合う。その姿は「何でも簡単にできる人」という印象を、少し変えてくれる。派手な成功の前の数字まで読むと、ベッツの挑戦を応援したくなる。
道具と記録から感じる、10の魅力
- 握りまで見る楽しさバットの小さな形が観戦の入り口になる。
- 競技をまたぐ好奇心野球以外にも見たい舞台がある。
- 家族から続く時間子どもの頃の話が道具の背景になる。
- 成功前の記録も残る低い得点も物語の一部として読める。
- 目標の具体性平均という基準で挑戦を見られる。
- 緊張する姿の近さ大舞台の選手にも緊張する瞬間がある。
- 経験を別の場所で使う呼吸法の話が競技をつないでいる。
- 道具を比べるきっかけバットを握る部分から見直せる。
- 公式映像で追体験できる最後の投球までを自分の目で確かめられる。
- 自分の趣味へつながる観戦だけでなく、次の一投も楽しみになる。
本人契約・使用情報を、日付と一緒に
Jordan Brand
2016年に加入。2022年のMLB本人取材で経緯が紹介されている。現在の契約期間・条件は未確認。
Axe Bat
上記の2019年公式発表とハンドル紹介で使用情報を確認。使用実績と市販モデルの情報であり、現在の契約範囲を示すものではありません。
編集部おすすめ|自分の「しっくり」を探す
バットはルールと握りから
競技・大会で使える規格を確認したうえで、握りや振りやすさを比較する。Axeの木製バット紹介も形の違いを見る参考になる。本人用の仕様と同一とは限りません。
ボウリングは、まず一投を楽しむ
専用球を急いで買う前に、施設のボールで無理なく持てる重さや指穴を確かめよう。道具選びに迷ったら施設や専門店に相談する。ベッツの使用球を推測して勧めるものではありません。
小さなノートを、観戦の相棒に
得点だけでなく、気づいたことを一行残す。うまくいかなかった日も含めて並べると、自分だけの年表になる。高価な買い物をしなくても、道具と過ごす時間は深められる。
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